今日は参院選の投票日です。みなさんはもう投票に行かれましたか？

私は・・・もう少し涼しくなってから行こうと思います。でも、絶対に行きますよ。

18歳から投票権を持つようになりました。候補者の数も多くて、誰に入れていいかわからなかったりしますよね。たった１票、投票してもしなくても変わらないんじゃないか、って思う人もいるかもしれません。

私もかつてそう思っていました。もうずっと前のこと、当時ビルマ（今のミャンマー）で初めて民主的な選挙が行われるとのことで日本からも選挙監視団が行っているというドキュメンタリー番組を見ました。

その時、投票所があと15分ほどでしまってしまうという時に、日本の選挙監視団のテントに一人の痩せこけた老僧が裸足で訪ねてきました。

「投票所はここですか？」

聞けば、彼は生まれて初めての選挙に投票するため、3日3晩ほとんど食事もとらずに歩き続けてここにたどり着いたのだそう。選挙管理委員の人が彼を車に乗せて投票所まで連れて行き、彼は投票することができました。

結果として、その後ビルマはミャンマーとなり、長い間軍事政権が支配することとなってしまったのですが、私はその時にバケツで水をかけられたような気分になりました。

選挙権があって当たり前の世界に生きてきた私は、選挙に行ったって何も変わらない、等思っていました。でも違います。

選挙権があるということは、自分の国の進む方向を変えられるかもしれないのです。それを間違った方向に持っていくか正しい方向へと進むことができるかが私たちの1票にかかっている。それは責任があることであり、そしてとても幸せなことだとその時初めて気づかされました。

ずっと歩き続けて１票を当時に来た人、その人はその国の未来を夢見て、だからこそ、投票にやってきたんだと思うと、自分のそれまでの考えがとても恥ずかしくなりました。

選挙権があるということはとても幸せなことです。そしてとても大事なことです。私たちの1票が国の行く末を変えるかもしれません。何も変わらないかもしれません。でも、それでも選挙は行くべきだと私は思います。行動しなければ何も変わらないからです。選挙権が認められているということは、未来を決めていく、その責任を担っているということだからです。

今日は参院選投票日です。みなさん、選挙に行きましょう！