自由な言葉こそが人を魅了する

プロフィールライティングのインタビューに限ったことではありませんが、人によく思われたい、できるだけいいことを言いたい、そう思っても、なかなか人の心に届くような言葉は出てこないものです。

 

いいことを言わなくちゃ、と思えば思うほど、自分の思いからかけ離れていってしまって伝わらないことってありませんか?

 

先日私はある方のインタビューをさせていただきました。その方はとても可愛らしい笑顔が印象的な女性でした。彼女はダウン症ですが優しい家族と仲間に見守られて愛情たっぷりに育ったのでしょう。私は彼女の言葉にとても感動しました。

 

彼女はこちらの質問に一生懸命考えて、自分の言葉で話をしてくれます。でも、話している間にも彼女の思考はさまざまな方向へとさまよいます。その言葉がなぜか私にはとても心地よかったのです。

 

彼女の言葉は、まるで蝶々がふわふわと花から花へと飛んでいるかのように、次から次へと飛び出します。

大人の大きく見せたいというような見栄や計算もなく、本当に自由でした。

私はこんなに自由に話をする人に今まで出会ったことがありませんでした。

 

これを言わなくてはいけない、これは言ってはいけない、そんなことに縛られずに心に浮かぶ言葉がそのまま口から出てくるからこそ、その言葉に癒されました。

 

私も彼女のような言葉を紡げる人になりたいと思いました。そしてライターとして、そんな言葉を引き出せるインタビューをしていきたいなと思っています。